河井夫妻逮捕 首相の任命責任、野党が批判
去年の参議院選挙をめぐる河井案里容疑者陣営の選挙違反事件で、東京地検特捜部が夫の克行容疑者と案里容疑者を逮捕したことについて、政界の反応です。立憲民主党の枝野代表は、河井氏を法務大臣に任命した安倍首相の見識を厳しく批判しました。
立憲民主党などの野党は河井夫妻が逮捕されたことを受け、国会での審議を要求する見通しで、安倍首相の任命責任を追及したい考えです。
立憲民主党・枝野代表「よりによって逮捕状を請求されるような方を法務大臣につけるという見識は、どういったものでしょうね、この一言につきると思っています」
安倍首相の任命責任をめぐっては自民党内から、「大臣を辞めてからだいぶたってるんだから、今頃、任命責任と言われても、賞味期限が切れている」などと擁護する声があがる一方、「責任は私にあると言いながら逮捕されても何も責任を取らないのはおかしい」との批判も出ています。
18日までに逮捕の見通しが既に報じられていたこともあり、政権幹部らは冷静に受け止めていますが、官邸関係者は「法を司る法務大臣だった人の逮捕となればどれだけ支持率が下がるか。ダメージは避けられない」と緊張感をにじませました。
ただ、既に国会が閉会していて、開会中に比べれば野党からの追及の場が少ないため、政権への打撃は限定的だという楽観的な見方もでています。