克行容疑者“不正な行為してない”夫妻逮捕
去年の参議院選挙をめぐる河井案里議員陣営の選挙違反事件で、東京地検特捜部は、夫の克行前法務大臣と案里議員を逮捕しました。
公職選挙法違反の疑いで特捜部に逮捕されたのは、自民党を離党した前法務大臣の河井克行容疑者と、妻の案里容疑者です。特捜部の発表などによりますと、2人は、去年の案里容疑者の参議院選挙での票の取りまとめなどを依頼する目的で、地元・広島の複数の県議会議員などに現金を渡した疑いがもたれています。
克行容疑者は、のべ96人に対し121回、あわせて約2570万円を、案里容疑者も克行容疑者と共謀してそのうちの5人に5回にわたってあわせて170万円を渡した疑いがもたれています。
広島県内の議員「30万円入ってました。河井さん(克行前法相)が(金を)持ってこられたのも初めてだし、金額も結構厚さもあったものですから、受け取っちゃいけないお金なんだろうなという感じはしました」
特捜部と広島地検は、実態解明を進めるとみられます。
なお、逮捕後に接見した弁護士によると、河井克行容疑者は「不正な行為はしていません」と主張し、容疑を否認しているということです。