“移動自粛”緩和で…観光地にも人出が戻る
都道府県をまたぐ移動の自粛が全国で緩和されて初めての週末となる20日、行楽地などに向かう人が多く見られました。
20日午前10時すぎのJR東京駅の新幹線のホームの様子です。
緊急事態宣言中には乗車率0%の列車もありましたが、20日は旅行や帰省に出かける人の姿が多く見られました。
福島に帰省する人「(実家に)帰りたくても帰れない状況が続いていたので、今かなと思って」
新潟に旅行に行く家族「正式に緩和されたので、精神的に行きやすさっていうのはでてくるかな」
21日までの3日間の東北、上越、北陸など各新幹線の予約は、10日の時点でおよそ2万7000席でしたが、その後予約が増え続け、17日の時点でおよそ5万席になったということです。
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20日、都内有数の観光地、浅草の仲見世通りは浴衣姿の人や食べ歩きを楽しむ人でにぎわいを見せました。
埼玉から来た人「3か月4か月ぶり(の東京)、来週から学校が本格的に始まっちゃうので、今のうちに(遊びに)行っておこうと思って」
人形焼きなどを販売する店は…。
店主「何か月もコロナで大変だったときから考えると、これ(通常の土日の2割程度の人出)でもうれしくて、わくわくしてる。きのうの解除になってから開く店が多くなって、ようやく活気が戻ってきた」
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また、神奈川県箱根町にも人出が戻りました。
東京から来た家族「黒たまごをテレビででてたので、食べさせてあげたいなって、自粛でずっといい子にしていたので。緩和されても半信半疑みたいな。まだ行っちゃ早いのかなとかそんな感じで、きょうも来ましたけど結構人が多いので驚きました」
観光名所の「大涌谷」では、以前のように週末を楽しむ家族連れなどが多く見られました。大涌谷は緊急事態宣言解除に伴い、先月から営業を再開しており、にぎわいを取り戻しつつあります。
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高速道路にも混雑が戻ってきました。
日本道路交通情報センターによりますと、午前10時半時点で、東名高速道路下り横浜・町田インター付近で14キロなど各地の道路で渋滞が見られました。行楽地へ向かう車で渋滞が見られるのは久しぶりだということです。
一方、内閣官房によりますと、東京都で休業要請の全面的な解除の初日となった19日午後7時台の繁華街の人の流れは、前の日と比べて、新宿区歌舞伎町で13.2%、渋谷センター街で21.1%と大きく増加しています。