大規模院内感染 永寿総合病院、院長が謝罪
新型コロナウイルスの大規模な院内感染が起きた東京・台東区の永寿総合病院の院長が、感染拡大後、初めて会見し、亡くなった患者とその家族に謝罪しました。
永寿総合病院、湯浅祐二院長「院内感染の拡大により、最も大きな被害を受け苦しまれたのは、患者様であり、そのご家族です。病院の責任者として重ねて深くおわび申しあげます」
永寿総合病院では、これまでに入院患者や医師・看護師ら214人の感染が確認され、患者43人が死亡しています。湯浅院長は、「院内感染は想定できていなかった。コロナ対策が甘かった」と謝罪し、職員のマスク着用や手指消毒などを励行していたものの、基本的な感染予防対策が不十分だったと話しました。
現在では、消毒の徹底や対面での食事を禁止するなどの対策をとるとともに、患者の入院を受け入れる際には、必ずPCR検査を行っているということです。
また、今後、感染が再び拡大した場合について「患者を受け入れることはとるべき責任で、準備をしている」と強調しました。