都、専門家交え状況分析 医療体制強化へ
東京都は、専門家を交えて感染状況を分析する会議を開き、病床など医療提供体制を強化することを決めました。
都立駒込病院・感染症科 今村顕史部長「(感染者は)20代、30代が7割を占めておりますが、前の週に比べて40代、50代における増加が見られております。今後は同居・会食等を介した高齢者層への感染拡大にも注意が必要」
帝京大学医学部付属病院 坂本哲也院長「現在(病床は)1000床体制でいってますので、まだなんとか間に合ってはおりますけれども、だいぶひっ迫してきている状態だと思います」
会議では専門家から、感染経路が、夜の歓楽街に加え、家庭や職場、会食など多岐にわたっていることや、感染経路が分からない人も着実に増えていると報告されました。また、若い人だけではなく、最近は40代・50代の中高年も増加していると指摘されました。
都は現在の感染状況について、先週と同様に「感染が拡大しつつある」と分析した上で、医療体制については、感染者の増加を受け、1段階、警戒度を引き上げ、「体制強化が必要である」と結論付けました。
そのため都は、新型コロナ患者の入院用に確保する病床数を現在の1000床から、今月13日までに2800床にするほか、軽症者などが滞在するホテルについても新たに2棟確保して、感染拡大の第二波に備える方針です。