レジ袋有料化10日目…実態は?
レジ袋が有料化して10日目。買い物風景だけでなく、家庭でのゴミの捨て方も変わってきたようです、レジ袋を使わない人が増える中、新しい商品が続々と生まれています。
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今、いったいどれだけの人がレジ袋を購入しているのでしょうか?10日、東京都内のスーパーを取材しました。東京・西東京市にあるフードマーケットつばさ。この店ではこれまで無料で配布していたレジ袋を一枚1円と2円で販売しています。お客さんの多くはマイバックや袋を持っている様子です。
レジ袋を買わないという人は。
スーパーの客「やっぱりお金かかるというところもありますので、マイバッグは持ち歩いてます」
一方で、レジ袋を購入する人の姿も...
買い物袋を購入した客「(プラスチックごみが)問題にはなってますけど、もっと大きいもの(要因)いっぱいあって、袋なんか少ない方だろうなと思って」
プラスチックごみによる海洋汚染が深刻になる中、始まったレジ袋の有料化。
■レジ袋有料家 家庭にも変化が...
主婦・悦子さん(59)「食パンの袋なんかも結構今とっておくように。前は捨ててたんですね。この袋に関しては、ちょうど生ゴミ1回分入れるのにいい大きさなんですね」
以前は捨てていたという食パンの入っていた袋をとっておくようになったといいます。さらに、夫のおつまみのスルメイカが入っていた袋も…
主婦・悦子さん(59)「今までは完全に捨ててたのも(生ゴミ)、1回分は捨てられるかなって感じになりますね、大事にします。(レジ袋は)買わないですね」
今までは、スーパーなどで無料でもらったレジ袋をゴミ袋として再利用していた悦子さん。しかし、レジ袋が有料になってからは、今まで捨てていた食パンの袋などもゴミ袋として再利用するようになったといいます。
無料だったからこそ気軽に使われていたレジ袋。
先ほどのスーパーでは、結局、お昼前後の1時間、お客さん40人のうちレジ袋を購入した人は6人。9割近くの人がレジ袋を購入しませんでした。
フードマーケットつばさ・久保田浩二店長「6月までのお客様っていうのは、6割から7割くらいのお客様にはやはり無料の配布。7月1日を迎えた中では大体、来店客数の1割強(レジ袋を)ご購入いただいております」
■今改めて注目される「風呂敷」いったいどうして…?
多くの人が「脱レジ袋」する今、意外なものが注目されているといいますそれは風呂敷。東京・日本橋人形町の「唐草屋」で、風呂敷を見せてもらいました。90センチ四方の風呂敷の両端を結び合わせると…
唐草屋・大工原智子広報「ここが持ち手になりますのでこれで袋は完成です」
簡単に袋が完成。これには思わず番組ディレクターも…
ディレクター「うわ、すごい!もうすっぽり入りますね!本当にもうスーパーの袋と変わらないくらい」
唐草屋・大工原智子広報「そうですね、1かご全部入ります」
かさばらないため持ち運びが楽で、洗うのも簡単な風呂敷。
唐草屋・大工原智子広報「レジ袋が有料化になりましたので、風呂敷を見直してくださっている方が増えてきています。(売り上げは前年と比べ)倍以上は増えているんじゃないかなと思います」
■プラスチックごみを減らすための新たなサービスも
東京・銀座にある無印良品の一部の店舗に現れたのは、なにやら真っ白な機械。設置されていたのは給水器でした。フィルターで塩素などを取り除いた水道水を持参した水筒やボトルに誰でも無料でくむことができます。店内に給水器を設置した理由とは…
良品計画食品部・関根千晶さん「身近にある無印良品の店舗で、このような給水器があればペットボトルを買わずにプラスチックごみが減らせるのではないかと」
ペットボトル入りの飲み物を買う代わりに給水器を使ってもらうことで、プラスチックごみの削減につなげたいということです。
2020年7月10日 news every.放送