レジ袋有料化へ 各社の対応まとめ
7月1日から全国の小売店でレジ袋が有料になります。
これから買い物でエコバッグを使うケースが増えることになりますが、新型コロナウイルスの感染対策の面でも解説します。
■なぜ有料化?各社の対応は?
レジ袋の有料化の目的は、レジ袋に使われるプラスチックによる地球規模の環境汚染をおさえるためです。
有料化の対象となるのは、プラスチック製の持ち手がついた買い物袋となり、紙袋や布の袋、持ち手のない袋は対象外となります。
さらに、プラスチック製であったとしても、繰り返し使えて厚みのあるものや、バイオマス素材を25%以上配合したものは対象外となります。
レジ袋の有料化について、各社で対応の違いがあります。
コンビニ大手3社は、7月から1枚3円に統一。
スーパーのイトーヨーカドーは、サイズによって3円と5円。紙袋は10円。
イオンは、サイズごとに2円、3円、5円。紙袋は10円。
デパートの三越伊勢丹は、食品売り場のレジ袋を順次紙袋に切り替えていて、大きいものは50円。小さいものは30円。食品以外の売り場の紙袋は従来通り無料だということです。
衣料品のユニクロも紙袋に切り替えを進めていて、今後、有料化する方針です。
ちなみにファストフードの店は無料のまま。
例えば、マクドナルドは5年前からバイオマス素材を配合した地球にやさしいレジ袋を使っていて、他の店も順次切り替えているということです。やはり食べ物なので、衛生面での配慮もあったということです。
■コロナ対策で気をつけたい点
これから買い物でエコバッグを使うケースが増えることになりますが、新型コロナウイルス対策にも気をつけたい点があります。
新型コロナウイルスが出てくる前に行われた調査では、半数以上がエコバッグを洗ったことがないと答えています。
ただ、これからは注意が必要です。
東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は『布製バッグは1日、プラスチック製には4日間ほどウイルスが付着している可能性がある』といいます。
また、ビニールやナイロン製のエコバッグもプラスチック製と同等とみなされるため、長く付着するというわけです。
注意点として『帰宅後まずは手を洗う』『食材をだしたら、洗えるエコバッグは洗う』ということです。
洗えないものなら持ち手の部分や、外側にウイルスがついている可能性があるので、アルコールを70%以上含んだウェットティッシュで拭き取ると良いということです。
また、エコバッグを渡す際に、お店の方にも迷惑がかからないためにも配慮したいです。
レジ袋は、今問題になっているプレスチックゴミの全体のごく一部です。
これを第一歩に、環境を守るために理解を広めていきたいと思います。
2020年6月26日放送 news every.「ナゼナニっ?」より