六ヶ所村再処理工場 安全審査に正式合格
青森県六ヶ所村で建設中の核燃料の再処理工場について、原子力規制委員会は、稼働の前提となる安全審査に正式に合格したことを認めました。
原子力規制委員会は、使用済み核燃料の再処理施設・六ヶ所再処理工場について、地震や津波対策、重大事故対策などが原子力施設の新たな基準に適合しているとする「審査書」を正式に決定しました。
日本原燃が建設中の六ヶ所再処理工場は、日本各地の原発の使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出し、再利用を目指す、「核燃料サイクル」計画の中核施設です。工事開始は27年前の1993年、技術的なトラブルなどで完成が24回延期され、総工費は当初の想定の4倍近い3兆円近くまで膨れ上がりました。
日本原燃は、来年度上期の完成を目指していますが、詳しい設計の審査や工事に時間がかかる見通しで、予定通りの完成は困難な状況です。