インドネシアに滞在中の天皇皇后両陛下。5日目となる21日は、陛下がお一人で古都のジョグジャカルタへ向けて出発されました。20日は、両陛下は現地の学生たちと交流され、天皇陛下が人気アニメとご自身の名前をからめた冗談を交える場面もありました。

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インドネシア滞在5日目。日本時間21日正午前、天皇陛下はジャカルタ近郊の空港に到着されました。皇后さまと分かれて、お一人で古都のジョグジャカルタへ向けて出発されました。

20日午後、両陛下が訪問されたのは、日本への留学経験者らが設立した私立大学のダルマ・プルサダ大学です。日本語を学ぶ学生たちと懇談されました。卒業論文に取り組んでいる4年生からは、将来の夢が語られました。

大学4年生　メリーさん（23）
「日本語の歌詞と英語に翻訳した歌詞を比較して、その意味の違いを研究しています。私の夢は将来、外交官になることです」

元外交官の皇后さまは、うれしそうな表情を見せられました。

皇后さま
「面白いですね」

天皇陛下
「うちの娘の愛子も卒業論文をこれから」

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懇談終了後、私たちは大学生たちを取材しました。アニメ好きの学生、ウィビさんが陛下の気さくなご様子を明かしてくれました。

――どんなやりとり？

大学3年生　ウィビさん（22）
「天皇陛下が『好きなアニメは何ですか？』。私は『ナルトが大好きです』と」

好きな日本のアニメについて「NARUTO（ナルト）」を挙げたところ、陛下はこう話されたといいます。

大学3年生　ウィビさん（22）
「天皇陛下が『私は徳仁（なるひと）なんですけれど』と言って、私はびっくりして緊張がなくなり笑ってしまいました」

陛下が「私は徳仁（なるひと）です。特に関係はないのですけど」と冗談交じりの言葉を返され、教室は笑いに包まれたということです。

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次の訪問先は、ジャカルタ近郊にある職業専門高校です。両陛下は、高校生のさまざまな活動を見て回られました。生徒がつくった“相撲ロボット”に、興味津々のご様子でした。

天皇陛下
「相撲？」

皇后さま
「どういうふうに？」

「アプリを使ってものを押す仕組みだ」と説明を受けると、陛下はスマホをのぞき込まれました。

天皇陛下
「そういうの（アプリ）を入れるわけなんですね」

皇后さま
「うまくいっていますか」

生徒
「はい」

皇后さま
「よかったです」

また両陛下は20日夜、「AKB48」からインドネシアが拠点の姉妹グループ「JKT48」に移籍し、今はタレントとして活動する仲川遥香さんら現地で活動する日本人45人と面会されました。

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日本時間21日午後1時すぎ、天皇陛下はジョグジャカルタに到着されました。晩さん会などに出席し、22日午後、ジャカルタに戻られる予定です。