新幹線の自動運転試験を初公開 JR東海が5年後導入へ
JR東海が開発を目指す新幹線の“自動運転システム”。実際の線路を使用した試験走行が11日、初めて公開されました。5年後に客を乗せる車両への導入開始を目指しているということです。
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11日未明、静岡県にある浜松駅のホームに、JR東海が開発中の自動運転システムを搭載した車両がやってきました。
通常の新幹線は走行中、運転士がアクセルやブレーキで速度を調整していますが、自動運転システムではコンピューターが0.1秒間隔で状況を確認しながら走行し、目的の駅に予定通りに到着するように調整します。
試験では、目的の静岡駅に予定より2秒早く到着。停車位置のずれを測ると、0.9センチと誤差は1センチ以内に収まっていました。
また、浜松駅に戻ってきた時は2秒遅く到着し、停車位置のずれは12センチという結果でした。
JR東海 担当者
「まずまずいい結果が出たと思う。安全に関しては現状としては問題ないと思っているが、何か事が発生した場合には、運転士が乗っていて対処するので」
自動運転システムの導入により、安全性の向上や乗務員の負担軽減が見込めるといいます。
JR東海は、5年後に客を乗せる車両への導入開始を目指しているといいます。
今後は、さまざまな気象状況への対応や、よりスムーズな走行ができるよう改良していくということです。