古川宇宙飛行士らの医学研究でデータ改ざん JAXA発表
JAXA(=宇宙航空研究開発機構)は、医師で現役の宇宙飛行士である古川聡さんらのグループが行った医学研究で、データの改ざんなどがあったと発表しました。
JAXA・佐々木宏理事「国民の皆さまの負託に応えることができず、ここでおわびをいたしたいと思います。すみませんでした」
この研究は、将来の月や惑星探査などを見据え、地上と通信ができない状態でのストレス値の評価を目的として2016年に開始されたもので、古川聡宇宙飛行士らが責任者を務めていました。
研究は宇宙環境に見立てた閉鎖された空間で行われ、JAXAによりますと、研究の中でデータの多くが書き換えられていたり、存在しないデータが作成されたりするなど、不適切な行為が認められたということです。
JAXAは再発防止に努めるとしていて、古川飛行士の処分については、管理監督責任があることから適切に対応していくとしています。
また、来年に予定されている宇宙飛行の変更は考えていないということです。