【解説】広い範囲で大気の状態が非常に不安定 あすも関東で天気急変の可能性
不安定な天気や大雨などの今後の見通しを、気象予報士の木原実さんに聞きました。
■激しい雷雨や突風による被害も
24日(水)は、広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっていて、昼ごろには関東南部でも、一時的に組織化した積乱雲が通過。埼玉県南部では、竜巻などの激しい突風による被害が相次ぎました。
雷雲の様子を振り返ると、午前11時時点では山梨県や長野県付近に発達した雨雲がみられ、この雷雲がこの後、東京や埼玉方面を通過していき、各地に激しい雷雨や突風をもたらしました。午後4時半現在は、関東付近に目立った雨雲はみられませんが、現在も雷注意報が関東全域に出されています。山沿いを中心に、夜にかけて急に雨雲が発生する可能性もありますので、空模様の変化や最新の気象情報にご注意ください。
■25日(木)も関東で天気急変の可能性
24日(水)の天気図を見ると、日本海から北海道付近に梅雨前線が停滞していますが、関東~九州付近は広く太平洋高気圧に覆われていて、24日(水)も晴れて猛烈な暑さとなった所がありました。この気温の上昇や、高気圧の縁をまわって流れ込む暖かく湿った空気などの影響で、関東でも積乱雲が発生・発達しました。
25日(木)の予想天気図をみてもこの状況は大きくは変わらず、湿った空気の流入が続きそうです。
25日(木)夕方は、雷雲の発生確率が関東の北部を中心に高くなっています。午前中は晴れても、午後は局地的に積乱雲が発生し、天気が急変するおそれがありますので、空模様の変化や最新の気象情報にご注意ください。