東日本大震災から12年 福島2万7000人超が今も避難生活
東日本大震災の発生から11日で12年です。東京電力福島第一原発の事故の影響などで、福島県民2万7000人以上が今も避難生活を続けています。
巨大な津波が東北を襲った12年前の東日本大震災では、1万5900人が死亡し、現在も2523人の行方がわかっていません。震災に関連して亡くなった人は、3792人にのぼっています。
また、東京電力福島第一原発の事故の影響などで、今も2万7000人以上の福島県民が、県内外での避難生活を強いられています。
廃炉作業が続く福島第一原発では、1000基以上のタンクに処理水を溜め続けてきましたが、国は大幅に薄めた上で海に放出することを決めています。現在、そのための設備の建設が進められていて、今年の夏にも放出が開始されるとみられますが、漁業関係者の合意はまだ得られていません。
一方、廃炉の最難関と言われる溶け落ちた核燃料“燃料デブリ”の取り出しについては、当初予定より2年以上遅れ、2023年度後半に2号機で、ごく少量の試験的取り出しから始める予定です。
しかし、全部で880トンにのぼるとみられる燃料デブリの本格的な取り出しの目処は、まだ殆ど立っていない状況です。