東日本大震災から明日で12年 復興への歩みは ≪福島から中継≫
東日本大震災から明日(11日)で12年。福島第一原子力発電所がある福島県大熊町から河出奈都美アナウンサーが中継で伝えます。
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警察庁の発表によりますと、今年3月1日までにわかっている亡くなった方は1万5900人。そして、2523人の行方が今もわかっていません。
いま私は、福島県の大熊町にある「JR大野駅」に来ています。そして、ここから3キロほど離れたところには、福島第一原子力発電所があります。
2011年、福島第一原発では、東日本大震災の津波を受けて水素爆発が起き、大量の放射性物質が放出されました。その影響で、当時、大熊町は放射線量が高くなり、この大野駅周辺も帰還困難区域として立ち入りが厳しく制限されました。
そして去年6月、ようやく避難指示が解除された大野駅周辺ですが、住宅や商店が並んでいた駅前は現在、更地となっています。
こちらには線量計があります。現在は1時間あたり0.224マイクロシーベルトとなっていて、人々が日常生活を送るのに問題がないレベルを、大きく下回っています。
いまだ多くの課題を抱える福島県ですが、復興への歩みは着実に進んでいます。