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【訃報】「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」作者・松本零士さん死去 死因は急性心不全 数々の作品を残す

2023年2月20日 13:33

「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」などで知られる漫画家の松本零士さんが、13日に亡くなっていたことが分かりました。85歳でした。

◇SF漫画の巨匠
◇終わりのない物語
◇悲しみの声、続々と…

以上の3点について詳しくお伝えします。

■“SF漫画の巨匠” 実質的デビューは少女向け雑誌だった

20日、松本さんの所属事務所は、「漫画家、松本零士が2023年2月13日、都内病院にて星の海に旅立ちました。漫画家として、物語を描き続けることに思いをはせ、駆け抜けた、幸せな人生だったと思います。『遠く時の輪の接するところで、また巡り会える』と松本は常々申しておりました。私たちもその言葉を信じ、その日を楽しみにしています」とのコメントを発表しました。

所属事務所によると、松本さんは急性心不全で亡くなり、告別式は近親者のみで既に執り行ったということです。

所属事務所のプロフィールによると、松本さんは1938年1月25日生まれで、出身は福岡県久留米市です。6歳の頃から絵を描き始め、9歳で手塚治虫さんの作品との出会いをきっかけに、漫画を描き始めたそうです。

15歳の時に投稿した作品が雑誌「漫画少年」に掲載され、これが商業誌デビューとなりますが、実質的な漫画家デビューは1957年、少女向け雑誌に掲載された「黒い花びら」という作品だそうです。

SF漫画の巨匠というイメージがありますが、実はデビュー後、しばらくは少女漫画誌での執筆が続いていたということです。

青年漫画誌が誕生し始めた1968年ごろから、少年・青年漫画のジャンルで活躍するようになったということです。

■小学館漫画賞など数々の受賞歴 海外でも評価

さまざまな作品で華々しい受賞歴があり、「男おいどん」で1972年に講談社出版文化賞・児童漫画部門賞を受賞。1975年に「宇宙戦艦ヤマト」で星雲賞、1978年には「銀河鉄道999」と「戦場漫画シリーズ」で小学館漫画賞、“一連のSFシリーズ”で日本漫画協会特別賞などを受賞されています。

当時、「宇宙戦艦ヤマト」の映画も大ヒットしました。1978年の取材では、自身の作品への思いを語っていました。

松本零士さん(当時40)
「私自身が、死ぬことを前提とした物語というのはまず念頭にないんですね。若者というのは、生きてかえることを前提にするから張り切って頑張るし、希望もある」

こうした信念をもって、意欲的に創作活動に励んでいました。

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