地震多い台湾 日本で揺れ小さくても津波のおそれ 過去にもマグニチュード7超相次ぐ
3日午前8時58分ごろ、台湾付近を震源とする規模の大きな地震があり、沖縄県与那国町で震度4の揺れを観測したほか、石垣市などで震度3を観測しました。沖縄本島では震度1以上の揺れは観測されませんでした。
気象庁は、この地震で、沖縄本島地方、宮古島・八重山地方に一時、津波警報を発表し、午前10時40分に津波注意報に切り替えましたが、3日正午にすべて解除しました。
気象庁によりますと、地震の規模を示すマグニチュードは7.7、震源の深さは23キロと推定され、与那国島・久部良で30センチ、宮古島平良で30センチ、石垣島石垣港で20センチの津波が観測されています。
気象庁は、津波注意報は解除したものの、今後1日程度は海面変動が継続すると考えられるため、海に入っての作業のほか、釣りや海水浴など海のレジャーは十分に注意してほしいと呼びかけています。
台湾はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界にあたる場所に位置するため、日本と同様、地震の多い地域で、過去にもマグニチュード7を超える地震がたびたびおきています。
▼1999年9月21日
台湾付近を震源とするマグニチュード7.7の大地震が発生。その後もマグニチュード6前後の地震が相次ぎ、甚大な被害をもたらしました。
▼2002年3月31日
マグニチュード7.0の地震、沖縄県与那国島で20センチ程度の津波を観測。
近年では、
▼2022年9月18日
マグニチュード7.3の地震。宮古島・八重山地方に津波注意報が発表されましたが、実際に津波は観測されませんでした。
気象庁の青木重樹地震津波対策企画官は地震発生から1週間程度は同程度の規模の地震に注意してほしいとしています。
また、海底で規模の大きな地震がおきた場合は津波が発生する可能性があるとしたうえで、仮に日本国内で揺れが小さくても津波が襲ってくるおそれがあるため、揺れを感じなくても津波警報や津波注意報を見聞きしたらすぐに海から離れて安全な場所に避難してほしいと注意を呼びかけています。