河井克行元法務大臣をめぐる大規模な選挙買収事件で買収を認めるよう誘導するような検事による任意聴取の音声データについて、元市議の弁護士が21日午後、会見を開きました。

元市議の弁護人 田上剛弁護士
「不起訴になるよ、協力すれば悪くしないから、議員を続けたいという気持ちにうまく入り込んで供述をとっている」

問題となっている音声データについて、弁護士は、元市議が録音したものだと明らかにしました。その上で、検察が不起訴と引き換えに買収を認めさせた利益誘導による自白調書だと強調しました。

また、弁護士によりますと、元市議の裁判を整理する手続きで検察は、元市議の供述調書を証拠として請求しておらず、今回の音声データも証拠として採用されていませんでした。

元市議の初公判は、今月27日の予定です。