中国企業側“贈賄の罪”起訴内容認める
カジノを含むIR・統合型リゾート施設への参入を巡る汚職事件で、衆議院議員の秋元司容疑者に賄賂を渡したとして起訴された中国企業の元顧問2人の初公判が開かれ、2人は起訴内容を認めました。
中国企業「500ドットコム」の元顧問の紺野昌彦被告と仲里勝憲被告は、衆議院議員の秋元司容疑者に議員会館で現金300万円を渡したほか、中国・深センとマカオの旅費などを肩代わりした贈賄の罪などで起訴されています。
26日の初公判で、2人は「間違いないです」などと述べ、起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で、「封筒に入れて現金を用意し、議員会館の応接室で、『500ドットコムからの陣中見舞いです』と言って渡した」などと指摘しました。
この事件に関連して、紺野被告に対する証人買収の疑いで秋元容疑者が先週逮捕されていますが、裁判では、紺野被告が経緯について述べる場面もありました。
紺野被告は証人買収について、「周りの関係者がずっと接触してきて、偽証してくれと言われました。全て断りました。最初はウソか冗談かわからなかったですが、現金も持ってきたのでただごとじゃないと思って検察に全てお話ししました」「前代未聞すぎるので知らん顔する勇気はなかったです」と述べました。