2022年、都内の自宅で妻にメタノールを飲ませて殺害した罪に問われている製薬会社「第一三共」の元研究員の男の裁判で、検察側は男に懲役18年を求刑しました。

「第一三共」の元研究員・吉田佳右被告は2022年1月、東京・大田区の自宅で妻の容子さんにメタノールを飲ませて殺害した罪に問われています。

11日の裁判で、検察側は「人体に極めて有害なメタノールを摂取させる犯行態様は非常に残虐」と指摘。

そのうえで、「最愛の息子を残して亡くなった妻の無念さは察するに余りある」として、吉田被告に懲役18年を求刑しました。

一方、弁護側は「妻は自分で市販のメタノールを購入することができた」「自ら摂取して自殺した可能性がある」として、吉田被告の無罪を主張しました。

最後に吉田被告は「口に出すのはつらいですが、メタノールを摂取したのは妻の意志によるものだと思う」「私は無実です」と述べました。