老人ホームが突然閉鎖 給与未払いでスタッフ辞め…入居者94人は転居
東京・足立区の老人ホームが、給与未払いのためスタッフの多くが辞めるなどし突然閉鎖。取り残された高齢者が、他の施設などに急きょ移される事態となっています。
都によりますと、足立区の老人ホームに「閉鎖」の貼り紙があるとの情報提供があり、その後、入居者に提供される食事が10日で停止してしまうことが分かったということです。都は足立区と連携し、急きょ入居者94人に別の施設などを確保していて10日までに全員が転居するということです。
関係者によりますと、スタッフが一斉に辞めた後は、残った外国人スタッフら数人とボランティアスタッフが、残された高齢者のケアをしていたということです。
施設内部を知るスタッフ
「オムツの方々が多いので、においがやっぱり悪臭が漂っていたり」「お風呂にも入れない状況ですし、衣類も食べこぼしのあとだったり、よだれとか汚れたままの衣服を着用したまま」「(食事は)小皿に豆とかちょっとした野菜をのせるような、そういったものを何とか食べている状況で」
都によると、施設の運営会社と一切連絡がとれないということです。