秋の京都で“マイカー規制”開始も……「駐車場は満車状態」「面倒臭い」 羽田空港でも悲鳴「2時間待たされて乗り遅れた」
観光地や空の玄関口で、混雑による問題が起きています。京都では駐車場探しが難航し、大渋滞が発生。羽田空港では駐車場が満車状態で「飛行機に乗り遅れた」との声もあります。京都市は規制を始めましたが、羽田空港で私たちができる対策はあるのでしょうか。
「秋の観光シーズンに合わせて、日本を代表する観光地の京都で、ある取り組みが始まりました」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「10月10日から12月10日まで京都市が始めたのは、清水寺近くの駐車場での自家用車の駐車禁止と、観光バスの完全予約制です。そして、嵐山にある市営駐車場では自家用車の駐車料金を約2割引き上げました」
「なぜこのような取り組みを始めたのでしょうか。10月3日の京都の様子を映像で見ると、観光バスやタクシー、自家用車が列を作り、大渋滞が発生しました。さらに狭い路地でも、車が歩行者すれすれを通り、危険な状態になっていました」
佐藤アナウンサー
「京都はもともと観光客が多いですが、最近はさらに混雑していますね」
小栗委員長
「こうした問題の背景の1つが、『うろつき渋滞』です。国土交通省の近畿地方整備局と京都市が連携して調査したところ、観光名所が多いエリアを走行する車両の平均速度は、時速5キロ以下でした」
「このようなノロノロ運転で駐車場を探すことが渋滞の大きな原因の1つになっています。結果、駐車場を探すのに最大50分のタイムロスが生じたということです」
佐藤アナウンサー
「観光を楽しみたい中での50分のロスは大きいですね」
小栗委員長
「こうしたことから、京都市は自家用車の駐車禁止や、観光バスの完全予約制などに踏み切りました。ただ駐車場の利用者からは『反対です。いざ予約を取ろうと思っても満車状態』『いいとは思うけど面倒臭い』といった声も聞かれました」
小栗委員長
「こうした問題は京都だけではありません。空の玄関口である羽田空港でも、金曜日や土曜日の駐車場は朝から満車状態です」
「SNSでは『羽田の駐車場で2時間待たされて初めて飛行機乗り遅れた』『羽田空港の駐車場150分待ちなんて初めてだよ』といった利用者の悲鳴がいくつも投稿されています」
佐藤アナウンサー
「私たちにできる対策はあるのでしょうか?」
小栗委員長
「どうすればいいか、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんにお勧めの方法を聞きました」
「羽田空港のホームページで駐車場の混雑状況をリアルタイムで確認できるので、出かける日の朝に確認し、車を使うかどうか判断する。近くの駅に車を止めて、そこからは電車やバスといった公共交通機関で空港へ向かう『パークアンドライド』を活用する」
「そして、民間の駐車場予約サイトやアプリを利用して駐車場を探すといったことを挙げています。また羽田空港のホームページではライブカメラの映像も見られるため、状況を確認するために活用してもいいかもしれません」
野口啓代さん(スポーツクライミング五輪銅・『news zero』木曜パートナー)
「私も空港をよく利用しますが、こういうサービスがあるのは知らなかったです。混雑状況が事前に分かるのはとても便利ですが、中にはどうしても車でないと困る方もいるはずなので、私は公共交通機関をもっと使わないといけないなと思いました」
(10月10日『news zero』より)