観光地でも注目の「自転車シェア」 “新たな移動手段”に鉄道会社も参入
ここ数年で利用者数を伸ばしている「自転車シェアサービス」が今、観光地でも注目されています。観光地の1つ、神奈川・湘南エリアでサービスを展開する鉄道会社を取材しました。
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一度利用すると、とりこになるかもしれません。通勤ラッシュの時間帯に東京・港区の駐輪場に次々とやってきたのは同じデザインの自転車に乗った人々。好きな時に好きな場所で自転車を借りることができる「自転車シェアサービス」の利用者たちです。
好きな時に好きな場所で自転車を借りることができる「自転車シェアサービス」の利用者たちで、その声を聞きました。
利用者(40代)
「自転車シェアリングを使ってオフィスに行こうとしていました。乗り捨てできるのが、一番便利なところですね」
利用者(50代)
「ほとんど毎日に近いくらい、利用していると思います」
都内では複数の業者がサービスを展開していますが、そのうちの1つ「ドコモ・バイクシェア」では、この1年間で利用者が約32万人増えたといいます。
◆登録者(ドコモ・バイクシェア)
去年9月 約118万人
今年9月 約150万人
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便利な移動手段として広がりを見せている「自転車シェアサービス」が今、観光地でも注目されており、その1つが神奈川・湘南エリアです。
海岸沿いにある専用駐輪場で自転車を借り、実際に乗ってみました。電車や車での移動では感じにくい海風を全身に浴びながら、歩くよりも快適に移動できます。
この自転車シェアサービスを手がけたのが、100年以上この地を走り続けてきた江ノ島電鉄です。
江ノ島電鉄・マイクロモビリティ部 根岸伸行さん
「1400人少々のご利用が、先週の土日でございました。旅行支援の影響も少しあったのかなと思っております」
去年3月は7か所だった専用駐輪場を、今年9月には186か所まで増設しました。観光地での新たな移動手段として「自転車シェアサービス」の利用を促していくということです。