東京「Go To Eat」 飲食店の期待と不安「過去のトラウマが…」 2年ぶり再開
「Go To Eat」のプレミアム付き食事券の販売が26日から、2年ぶりに東京で再開されました。飲食店にはさっそく電話で問い合わせが入るなど、うれしいニュースに期待の声があがりました。一方で、飲食店が懸念する“過去のトラウマ”とは?
◇
東京・稲城市の「よみうりランド」では、26日夜、早くも冬のイルミネーションが始まりました。見物客もすっかり冬の装いです。
会社員(20代)
「思った以上に寒かったので、早めの冬来たなって、びっくりしています」
――何枚、着ている?
会社員(20代)
「全部で4枚着ています。布団から出られなくて、暖房つけるまで布団にいました」
中にはタンクトップ姿で、寒さに負けない“つわもの”もいました。
――寒くないですか?
大学生(20代)
「寒くないですね。僕は暑がりなんで、これぐらいがちょうどよかったですね」
26日、東京の最低気温は9.5℃と、今季1番の冷え込みとなりました。
◇
数種類の薬膳を使用した熱々の火鍋が人気だという、東京・渋谷区の火鍋専門店「小肥羊 渋谷店」には、多くの客の姿が見られました。
大学生(22)
「寒くて、『絶対、鍋が食べたい。きょうは』って思って。とても温まって、いい気分で帰れます」
急に寒くなったこともあり、先週の2倍ほどの客が来ているといいます。さらに、この店には“うれしいニュース”が…。26日から2年ぶりに販売を再開した、東京の「Go To Eat」プレミアム付き食事券です。
火鍋専門店マネジャー
「前回の時も結構、ご来店があったので、今回も期待したいと思います」
「Go To Eat」プレミアム付き食事券には「デジタル」と「紙」の2種類があります。「デジタル」の場合は8000円で1万円分、「紙」の場合は1万円で1万2500円分、と25%それぞれ上乗せされます。
このうち、販売と抽選の申し込みが再開されたのは「デジタルの食事券」です(販売は2020年の当選者のみ)。抽選結果の発表は11月8日で、都民に限らず申し込むことができます。
火鍋専門店のマネジャーは「電話での問い合わせがある。『(Go To Eat)利用できますか』という問い合わせがあります」と話し、「多くのお客様に来てもらって、売り上げを取り戻したい」と期待を寄せています。
寒さと「Go To Eat」のダブルでさらなる集客が予想されますが、店のマネジャーにはある懸念が…。
火鍋専門店マネジャー
「飲食店はどこも人手不足なんで、スタッフの確保がちょっと心配ですね…」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業できなかった時に辞めてしまった従業員もいるため、人員不足なのだといいます。
◇
「Go To Eat」再開をきっかけに、東京・港区の「根室食堂」では4000円の「かき鍋」を始めました。しかし、この店でも気がかりなことがありました。
根室食堂 平山オーナー
「過去の実績からして、(「Go To Eat」の)チケットをご利用いただくお客様がそんなにいなかった」
というのも、東京の「Go To Eat」は2020年11月に開始した際には、新型コロナ感染拡大に伴い、わずか1週間で販売停止となっていたのです。
根室食堂 平山オーナー
「“過去のトラウマ”というのかな。いつ墜落(終了)するか分からないみたいな…そういう勝手な想像を持ってしまう」
食事券の利用期間は、2023年1月25日までとなっています。
(10月26日放送『news zero』より)