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東京「Go To Eatキャンペーン」約2年ぶり販売再開 飲食店では期待の一方…悩みも

2022年10月26日 20:15
東京「Go To Eatキャンペーン」約2年ぶり販売再開 飲食店では期待の一方…悩みも

飲食店を支援する「Go To Eat」のキャンペーンについて、約2年ぶりとなる26日、東京で販売が再開されました。飲食店からは期待の声が上がる一方、気がかりな点や悩みもあるようです。

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東京・新橋にある「根室食堂」は、26日からお鍋を始めました。期待していたのは、同じく26日から再開される、東京の「Go To Eatキャンペーン」です。

根室食堂 平山徳治オーナー
「『GoToを機に鍋やってみようかな』と思ってました。これを機に、忘年会の申し込みも来ればいいかなと」

約2年ぶりに、“プレミアム付き食事券”の販売が開始されました。客足回復に期待がかかる一方、「根室食堂」のオーナーにはちょっとした気がかりがありました。

根室食堂 平山徳治オーナー
「過去の実績からして、チケットのご利用いただくお客さまが、そんなにいなかった」

なぜ利用者が少なかったかというと、さかのぼること2年前、前回の“プレミアム付き食事券”は2020年11月に販売されましたが、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、わずか1週間で販売停止になっていたのです。

街で“東京のGo To Eat”の再開について聞いても、知ってはいるものの、「購入方法や使い方がわからない」との声も聞かれました。

40代
「張り紙がはってあるのは2年前の時によく見たんですけど、見ただけで使い方がわからない」

40代
「(食事券を)どこで受け取るんですかね? わからないです…ほんとにわからない」

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そもそも、今回、順次販売が再開されるのは、「デジタル」と「紙」、2種類の食事券です。今年8月まで実施されていた、グルメサイトの予約でポイントが付与されたものとは別モノです。

食事券には購入額の25%が上乗せされ、「デジタル」の場合は8000円1セットで1万円分、「紙」の場合は1万円1セットで1万2500円分となります。

食事券は都民に限らず購入でき、都内の認証店が対象です。

26日から始まるのは、「デジタル」の食事券を購入するための抽せん申し込みなどです。抽せん結果は来月8日にわかり、当選すれば、その翌日から購入できる予定です。

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外食需要を呼び起こすための、“Go To Eat”。東京・浅草にある「天麩羅 秋光 浅草本店」では――

天麩羅秋光 寺島立郎さん
「原材料費が非常に上がっていて、どうしても値上げせざるを得ない状態だったので、外食を控えがちなこの状況で、こうやって(需要)喚起を促してくれるというのは、すごく飲食店としては助かります」

キャンペーンの再開を歓迎しながらも、観光地ならではの悩みがありました。

天麩羅秋光 寺島立郎さん
「『Go To Eat』と全国旅行支援の『ただいま東京プラス』が一緒に始まると、どっちがどっちかわからないというのは正直、起き得る。ありがたいんですけど、ちょっと複雑すぎるなと」

全国旅行支援のクーポンと同時期に使用が可能なため、会計時に間違えて手間取らないよう、あらためて従業員に教える必要があるということです。