証人買収の疑いで逮捕された衆議院議員の秋元司容疑者が、知人の男に対して、買収資金５００万円を「立て替えてほしい」と依頼していたとみられることがわかりました。東京地検特捜部は９日、秋元容疑者を再逮捕するとみられます。

衆議院議員の秋元司容疑者は、自身の収賄事件で賄賂を渡したとして起訴された紺野昌彦被告に対する証人買収の疑いで先月、特捜部に逮捕されました。その後、別の贈賄側の被告である仲里勝憲被告を５００万円で買収しようとした疑いで、秋元容疑者の知人の松浦大助容疑者も逮捕されています。

関係者によりますと、仲里被告に対する買収交渉の現場に持ち込まれた５００万円について、松浦容疑者が「秋元容疑者に５００万円を立て替えてほしいと頼まれた」などと、特捜部の取り調べに供述しているとみられることが新たにわかりました。また、「電話や、直接会って、秋元容疑者から指示を受けた」とも供述しているということです。

特捜部は、勾留期限となる９日、秋元容疑者を再逮捕するとみられます。