コロナ感染“搬送されず男性死亡” 遺族が国や千葉県、船橋市を提訴
新型コロナウイルスに感染した当時23歳の男性が、救急搬送を要請したものの病院に搬送されず、適切な治療をうけられないまま死亡したとして、遺族が国などを相手に訴えを起こしました。
訴えによりますと、基礎疾患があった千葉県の当時23歳の男性は、2021年8月、新型コロナにかかり1日の間に5回、救急搬送を要請しましたが、搬送先の病院が見つからず死亡しました。
男性の両親は、亡くなったのは適切な治療がうけられなかったからだとして、国と千葉県、船橋市に対し、およそ1億円の損害賠償を求めています。
亡くなった男性の父親「長男が亡くなってから毎日が地獄です。夢も希望もあるなんでもできる青年が、なんの治療もしてもらえず死ぬ社会は終わりにしてください、お願いします」
遺族は、裁判を通して当時の医療提供体制に不備がなかったか明らかにし、救える命が守られる社会になってほしいとしています。