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「性犯罪」規定 法改正へ要綱案 「同意しない意思」表明困難の性行為も処罰対象へ

2023年2月3日 20:12
「性犯罪」規定 法改正へ要綱案 「同意しない意思」表明困難の性行為も処罰対象へ

見直しが進められてきた刑法の「性犯罪」に関する規定について、法制審議会の部会は3日、法改正に向けた要綱案を取りまとめました。

要綱案では、強制性交罪などの犯罪成立の要件について、現状の「暴行・脅迫」のほか、「アルコールや薬物を摂取させる」「拒絶するいとまを与えない」などの、あわせて8つの行為を具体的に示し、それにより被害者が「同意しない意思」を表すことなどが困難な状態にした上での性行為を処罰の対象としました。

このほか、「性交同意年齢」については、これまでの13歳から条件付きで16歳に引き上げられるなど、大幅な見直しとなっています。

また、現在は自治体ごとの条例で取り締まっている盗撮行為についても「撮影罪」として新設されたほか、わいせつ目的で子どもを手なずける「懐柔」行為を取り締まる規定も盛り込まれました。

法務省は今国会で、法律の改正案を提出する方針です。