東京284人感染“経路不明者増”警戒必要
東京都は15日、新たに284人が、新型コロナウイルスに感染していたと発表しました。感染者が280人を超えるのは、8月20日以来です。
東京都内の新たな感染者は、10歳未満から90代までの284人で、半数を超える160人は感染経路が分かっていません。感染経路別では、施設内感染が39人で最も多く、次いで、家庭内感染が34人でした。
クラスターが発生した日本大学の学生寮では、空手部とフェンシング部、バレーボール部の男子部員15人の感染が新たに報告されました。日本大学によりますと、3つの運動部であわせて66人が集団感染したということです。
また、大田区にある「デイサービスセンター徳持南」で、15日までに利用者と職員14人の感染が確認されたほか、院内感染が起きた足立区の「大内病院」でも、新たに患者ら4人の感染が判明し、この病院の感染者は51人にのぼっています。
都の担当者は、「日大や病院のクラスターで感染者数が跳ね上がったが、感染経路不明者も増えているため警戒が必要だ」と話しています。
一方、新たに90代の男女2人の死亡も確認されました。このうち女性は、院内感染が起きたとみられる、都立広尾病院の入院患者でした。都内の感染者は2万8420人で、死者は427人となりました。