上皇后美智子さまは２０日、８６歳の誕生日を迎えられました。

上皇后さま８６歳の誕生日に合わせ、上皇さまと朝夕の日課にされているという仙洞仮御所の庭を散策する様子が公開されました。

新型コロナウイルスの感染が続いていることから、今年３月の引っ越し後、上皇后さまは、宮内庁病院以外への外出を控えていて、誕生日行事も全て取りやめられました。

国内外の感染状況を毎日聞き、医療従事者らに心を寄せ、自粛する人々の置かれた厳しい状況を案じられているということです。

宮内庁によりますと、上皇后さまには、今年５月以降、ほぼ毎日、午後に３７℃を超える原因不明の発熱があり、体重の減少は落ち着いたものの、心不全の診断指標であるＢＮＰ値は高い状態が続いているということです。

また、去年受けた乳がん手術後のホルモン療法によるものと思われる左手指のこわばりがあり、以前のようにピアノを弾くことは出来ないということですが、「こうした時のためにこそ、自分がいるのだから」と、高齢となった上皇さまを支えることに時間の大半を費やされているということです。