色々なサービス誕生“自治体割”内容とは?
地元を盛り上げようと、東京都ではなく「区」などが実施する独自の割引サービスがあります。屋形船は半額に。商店街のレシートを集めるとポイント還元など、色々なサービスが誕生しています。
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山々が秋の色に染まり出した栃木県の日光。27日、紅葉の名所では、午前11時前の第2いろは坂で、平日にもかかわらず長い列ができています。
見渡す限りの車。車。車。実に500メートルも続いていた、この渋滞。
人々の目的は、日光一の眺望ともいわれる明智平展望台に向かうロープウエーです。
3密が心配される中、これを回避する対策を始めています。
明智平ロープウェイ 福田秀二索道長「今年は(チケットを)買ってから、予約券という券を配りまして、5分前に並んでいただく」
ロープウエーの長蛇の列を回避するべく、時間指定の予約券の配布を行っているのです。
定員も5人減らして11人とし、ゴンドラ内の会話も自粛を促します。
そのため、展望台はふもとのような混雑はありません。
東京から来た夫婦「渋滞すごくしていたが、それを忘れるくらい(景色がすごい)」
一方、今月末から新たな観賞方法が登場。
AirX執行役員 藤園光英さん「身近に渋滞を気にせず、紅葉を空から楽しめるプラン」
日光の紅葉を空から観賞できる、ヘリコプターでの遊覧飛行。3分3500円という低料金から楽しめます。
藤園光英さん「リーズナブル手軽さをアピールしたい」
新たな観光コンテンツとして地域に売り込み、宿泊と遊覧飛行がセットになったホテルも登場しています。
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実は、東京23区でも、区が主体となった「独自の自治体割」が続々とスタートします。品川区が目をつけたのは、屋形船。
屋形船大江戸 中沢哲郎代表取締役「(キャンペーンを)行ってもらえると聞いたときは、非常にうれしい思いでした」
品川区は、来月から区内10社の屋形船業者の料金のおよそ半額を補助する「独自の自治体割」をスタート。
定員を半数にしたり、座席ごとに消毒液を配置したりするなど感染対策を徹底した船で、東京ベイエリアのクルーズが楽しめます。
中沢哲郎代表取締役「五輪の施設が多く造られているところで。見所もご案内しながら楽しんでいただく」
コロナ禍で打撃を受けた業界に自治体の助け舟。
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文京区も…。
文京区観光・都市交流担当 猪岡君彦課長「『区独自のキャンペーン』を考えています」
文京区民が区内の飲食店などを利用して、合計5000円以上のレシートを集め、専用アプリで送れば、1000円分の電子マネーが還元。最大3000円までもらえます。
喜んだのは、コロナ禍で、不振にあえいでいた商店街。
地蔵通り商店街振興組合 島田幸勇代表理事「大変有意義であろうなと、思っております」
この「自治体割」は、商店街にあるような小型飲食店などを支援するために作られていて、コンビニ、スーパーなどの大型店は対象外。
文京区観光・都市交流担当 猪岡君彦課長「小さなお店ほど影響を大きく受けている。できるだけ、そういったお店を支援したい」
「独自の自治体割」で地元の再生を目指します。