フルタイムで働く人の去年の月給は、平均31万8300円と過去最高でした。2022年と比べて2.1％の増加で、この増加率は1994年以来29年ぶりです。

厚生労働省が去年6月のフルタイム労働者の月給（時間外労働分などを除く）を調べたところ、平均31万8300円で過去最高となり、前の年と比べて2.1％の増加です。この水準での増加は、1994年に2.6％の増加となって以降、なかったということで、29年ぶりの伸び幅です。

また、学歴別でみると、高卒、大卒ともに34歳以下の若年層では前年と比べて増加していて、中でも高卒の25歳から29歳の月給は5.5％の増加となるなど、高い伸びが見られました。

厚労省は「物価高の影響で、企業が賃上げに力を入れていることが反映され、高水準での引き上げとなったと考えている」と説明しています。