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トラックから焼酎の空き容器 容疑者「詳しくは覚えてない」2歳児ら3人死亡事故 

2024年8月21日 19:33
トラックから焼酎の空き容器 容疑者「詳しくは覚えてない」2歳児ら3人死亡事故 

トラックが乗用車2台に衝突して2歳の男の子ら家族3人が死亡し、トラック運転手の男が逮捕された事故で、トラックから酒の空き容器が見つかっていたことがわかりました。

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今年5月、群馬県伊勢崎市で撮影されたドライブレコーダーの映像には、事故の約2分30秒前、左右に蛇行したトラックが映っていました。さらに、事故の直前には、信号が変わる前に一気に加速。

動画を撮影した男性
「信号青になってからアクセル踏んでも、全然追いつかないイメージ。隣の車、斜め前に走っていた車も、置いていかれた状況」

そして、事故は起きました。

今年5月、群馬県伊勢崎市でトラックが対向車線にはみ出して乗用車2台に衝突した事故。乗用車に乗っていた塚越寛人さん(26)と2歳の息子・湊斗ちゃん、湊斗ちゃんの祖父・正宏さん(53)の3人が亡くなりました。

逮捕されたトラック運転手の鈴木吾郎容疑者(69)。事故後、鈴木容疑者からは、基準値以上のアルコールが検出されたといいます。

「事故を起こしたことは間違いない。ただ、詳しくは覚えていない」と、調べに対し容疑を一部否認しているという鈴木容疑者。

ただ、チェックを逃れ、飲酒していた疑いがもたれているのです。

勤務先によると、事故当日のアルコールチェックでは異常がなかったという鈴木容疑者。しかし事故後、運転していたトラックからは焼酎の空き容器2つが見つかっていたことが、新たにわかりました。

ドライバー歴約40年のベテランが起こした今回の事故。警察は、鈴木容疑者は勤務先でのアルコールチェック後に酒を飲み、事故を起こしたとみて捜査しています。

鈴木容疑者の勤務先では20日、事故を二度と繰り返さないようにと、慰霊碑がたてられました。亡くなった塚越さんは、家族3人でレジャー施設に行った帰りに、事故にあったといいます。事故を防ぐことはできなかったのでしょうか。

勤務先によると、トラックのドライブレコーダーには鈴木容疑者が酒を飲む様子は映っておらず、警察は、鈴木容疑者がどのように酒を飲んだのか、経緯などを調べています。