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日航機が滑走路手前の停止線を越えるトラブル 福岡空港で

2024年5月23日 19:22

今月10日、福岡空港で日本航空機が別の機体が離陸中に管制官の指示を受けていないにもかかわらず、滑走路手前の停止線を越えるトラブルがありました。当時、日航機側から「停止線手前まで走行」という指示への復唱がなく、管制官も復唱がないことに指摘をしていなかったことがわかりました。

国土交通省によりますと、今月10日、福岡空港で離陸を待っていた日航機は管制官の指示がないにもかかわらず、滑走路手前の停止線を越えジェイエア機が走行していた滑走路に近づいたため、ジェイエア機は管制官の指示で急ブレーキをかけて離陸をとりやめたということです。

当時、管制官は「停止線手前まで走行」の指示を日航機に出していましたが、日航機側は指示を復唱せず、さらに管制官も指摘をしていなかったということです。

また、その後の調査で日航機のパイロットは滑走路進入を許可されたという認識だったといい、日本航空や管制官側が当時の状況を詳しく調べることにしています。

ことし1月の羽田空港で発生した航空機衝突事故を受け、パイロットは管制官の指示の復唱を徹底するよう求められていましたが、守られませんでした。

今回の事案を受け、国土交通省は、航空事業者や管制機関などに復唱の徹底を改めて周知したということです。