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対策不十分なら…世紀末に豪雨災害2倍超も

2020年12月5日 6:15

地球温暖化による異常気象が相次ぐ中、今後の温暖化対策が不十分な場合、今世紀末の日本では、豪雨災害のリスクが今の倍以上になるとの報告書を、文部科学省などがまとめました。

文科省と気象庁は、地球温暖化が原因とみられる記録的な大雨や高温が相次いでいる事をうけ、温暖化が将来の日本の気候にどのような影響を与えるかシミュレーションをおこない、報告書をまとめました。

それによりますと、温暖化対策をとらず、今世紀末に世界の平均気温が4度上昇した場合、日本では、熱帯夜の日数が40日、猛暑日も19日、それぞれ増えるとしています。

また、災害につながるような大雨が降る日数も、およそ2.3倍になると予測しています。

さらに、気温の上昇によって台風のエネルギー源である水蒸気量が増加するため、強度がさらに増し、日本の南海上で猛烈な勢力になる台風が増える恐れがあります。

この報告書をまとめた『気候変動に関する懇談会』の会長で、東北大学大学院の花輪公雄名誉教授は、「100年に一度の災害が、毎年起きるような事態にならないためにも、温暖化対策は急務である」と警鐘を鳴らしています。

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