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墓石にも教科書にも…「二次元コード」の利用広がる 夜空にドローンでコード描きPRに 

2023年9月25日 21:54
墓石にも教科書にも…「二次元コード」の利用広がる 夜空にドローンでコード描きPRに 

街でもよく見かける、「二次元コード」の利用が広がっています。二次元コード付きの墓石の販売サービスも始まっていて、お墓参りの新たなスタイルになるかもしれません。

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埼玉県にある石材店の代表、安藤さんが案内してくれたのは、ひいおじいさんの代からあるというお墓です。

安藤石材工業 安藤克也 代表取締役
「ここ見てほしいんですけど、二次元コードのお墓QRといいまして」

墓石に貼られていたのは「二次元コード」です。
そもそも「二次元コード」は、描かれた模様をスマホなどで読み取ると、情報の閲覧などができるものです。
石に彫られたコードを読み取ってみると…安藤さんの祖父の遺影や、経歴などが記されたページが出てきました。

every.
「すごい、出てきました」

安藤氏
「私のおじいさんになります」

お墓に入る故人が、どんな人なのか。安藤さんの石材店では、墓参りしたその場で、故人の情報を見ることができるコードを販売しているのです。
(安藤石材工業 「お墓QR」2万2000円~)

安藤石材工業 安藤克也 代表取締役
「デジタル化の時代なので、そういうのを取り入れていくお墓も、いいんじゃないかと」

先祖の写真を自宅に飾る文化がなくなってきている、いま、先祖を“知る”ことで、お墓に足を運ぶきっかけづくりにしたいといいます。

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いまや、「二次元コード」は街の至る所で見られ、活用されています。

20代
「居酒屋さんのメニュー注文の時に、よく使ってます」

20代
「いままで現金だったんですけど、コロナ対策もかねて、二次元コード(決済)になって便利だなって」

そして、意外な場所での活用も広がっています。

今年5月、広島市で行われた国内最大級のドローンによるショー「#HIROSHIMAミライバトン」。大きな折り鶴などが浮かび上がり、観客を魅了するなか、ショーの終盤に、巨大な「二次元コード」が浮かび上がりました。

ショーを手がけた会社によりますと、広告などにつながる「二次元コード」をドローンで出してほしい、という注文が増加しているといいます。

ドローンショーを手がけた「レッドクリフ」 佐々木孔明 代表取締役
「ドローンショーをスマホで撮影されてたりする。すでにカメラ、スマホを用意したうえで、夜空に二次元コードが出るので、皆さん読みたがるっていうのが最大のメリットで」

新しい発信の形として、期待が寄せられています。

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子どもたちの学校生活でも「二次元コード」の活用が広がっています。

東京・中野区の出版社で見せてもらったのは、来年度から使用される教科書です。1冊につき、100から120程度のコードが掲載されているといいます。

小学5年生の算数の教科書で試してみると…図形を立体的に見ることができ、画面上で、図形を切ったり移動したりすることも可能になりました。

日本文教出版 編集部 樋野行平さん
「実際に触って動かす、手を動かしながら考えることで、子どもたちの学習が深まると考えている」

文科省によりますと、来年度からは、小学生が使用する教科書すべてに「二次元コード」が掲載されるということです。

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ますます目にする機会が多くなりそうな「二次元コード」。東京・巣鴨で、シニア世代にも話を聞いてみると…“日常的に使う”と話す人がいる一方で、まだまだ使い方は“知らない”という人もいました。

70代
「現金はあまり使わない。どちらかというと、『二次元コード』で支払いしています」

70代
「よく見ますけどもね、利用はしてません」
「(使い方は)知らない」

デジタル技術の社会利用に詳しい、名古屋大学大学院情報学研究科の遠藤守准教授によりますと、「高齢者」の利用を進めるためには、①二次元コードを利用する“利点”を広める、②“見せ方”にも工夫を凝らしていく必要がある、としています。