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自殺示唆のノートに担任が花丸 「寄り添う姿勢が欠けていた」教育委が調査報告書を公表 奈良市

2023年12月19日 19:14
自殺示唆のノートに担任が花丸 「寄り添う姿勢が欠けていた」教育委が調査報告書を公表 奈良市

奈良市で、いじめを受け自殺をほのめかした児童のノートに担任が花丸をつけた問題で、市の教育委員会は調査報告書を公表しました。

調査報告書によりますと、奈良市立の小学校に通う女子児童は、3年生だった去年2月、同級生に蹴られて全治1週間のケガをしたほか、鉛筆で背中を突かれるなど、12件のいじめ行為を受けました。学校側は8か月にわたり放置していて、初期対応が十分ではなかったと結論づけました。

また、女子児童が自殺をほのめかしたノートに、担任が花丸をつけたことについては、「いかなる前後関係があったとしても配慮を欠く不適切な対応だった」とし、総じて、学校や教育委員会に、「徹底的に寄り添う姿勢が欠けていた」との考えを示しました。

女子児童は適応障害などの症状が続いていて、保護者は、「長期間にわたっていじめが認められなかったことで、つらい思いをしてきたが、一定の区切りを迎えたものと考えている」とコメントしています。

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