“受け子”は70歳の女 80代の女性にウソ電話で現金詐欺か
特殊詐欺の“受け子”として逮捕された70歳の女。仲間と共謀し、80代の女性にウソの電話をかけ、現金をだまし取ったとみられています。
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「テレビなども見ていて、いけないことだと分かったけどやった」
“オレオレ詐欺”の“受け子”として逮捕されたのは、70歳の女でした。
警視庁によると、築地原典子容疑者(70)は仲間と共謀し、東京・調布市に住む80代の女性から、現金140万円をだまし取った疑いがもたれています。
きっかけは、80代の女性にかかってきた“甥(おい)”を装う人物からの「カバンをなくしてしまった。カバンの中に入れていた小切手分のお金を立て替えてほしい」という電話でした。
すると、女性の住むマンションに現れたのは、築地原容疑者。“甥の同僚の母親”になりすましていたといいます。警視庁によると、黒っぽい服装で、顔を隠すことなく現れたといいます。
この時、被害女性が「寒いのにご苦労さまです」と声をかけ、築地原容疑者は「大丈夫です」と答え、女性から現金100万円の入った封筒を受け取り、立ち去ったといいます。
さらにその4日後、またも受け渡しに現れた築地原容疑者。被害女性が「よろしくお願いします」と声をかけ、築地原容疑者は「大丈夫です、大丈夫です」と答え、今度は40万円の入った封筒を受け取ったということです。
その後も、甥を装う人物と現金を渡す約束をしていたという被害女性。しかし、“受け子”は現れず、本物の“甥”に直接連絡したことで被害が発覚したといいます。
「現金を受け取ったことは間違いありません」と、容疑を認めているという築地原容疑者。
捜査関係者によると、戸建てに住んでいて、お金に困っているようには見えなかったといいます。
調べに対し「知人に頼まれた。知人の名前は言いたくない。お世話になった知人なので断れなかった」と、動機については話そうとしないということです。
(1月18日(土)午前0時(金曜深夜)放送 『news zero』より)