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マッカーサー元帥が終戦直後に宿泊したホテル 横浜市中区【街に遺る八〇年の記憶】

2025年1月18日 8:32
マッカーサー元帥が終戦直後に宿泊したホテル 横浜市中区【街に遺る八〇年の記憶】

今年は戦後80年。私たちは「いまを、戦前にさせない」をコンセプトに様々な企画をお伝えします。番組では、『街に遺る八〇年の記憶』と題し日常の風景に今なお残る“戦争の歴史”をお伝えしています。四回目は戦前から横浜の街を見守ったホテル。終戦直後、戦火を逃れた部屋に泊まった人物とは。

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異国情緒があふれる港町、横浜。港近くにたたずむ『ホテルニューグランド』は、今年創業98年を迎えます。

80年前。横浜は大規模な空襲を受けましたが、このホテルはかろうじて戦火を逃れ、いまも当時のままの姿を残しています。

ホテルニューグランド 佐藤郁惠さん
「正面玄関入ってすぐの大階段は開業当時からある階段です。(手すりなどは)タイルでできているんですが、こちらも開業当時のままです」

終戦を迎えてから約7年間、アメリカ軍の宿舎として使われていたというこちらのホテル。1945年8月30日には、横浜港に面した3階の部屋にある人物が宿泊しました。

ホテルニューグランド 佐藤郁惠さん
「こちらが終戦直後に実際にダグラス・マッカーサー元帥が宿泊したお部屋です。現在も客室として一般のお客様もお泊まりいただけます」

終戦後、連合国軍最高司令官として日本の占領統治を指揮したダグラス・マッカーサー元帥です。降伏文書の調印式がおこなわれる前の3日間、宿泊していたといいます。執務に使用したといわれる机とイスは、現在もこの部屋で使われています。

ホテルニューグランド 佐藤郁惠さん
「この横浜港、海は当時からここにありますので。マッカーサー元帥もこのような景色、窓の外を眺めていたと思われます」

実は戦前、マッカーサー元帥は新婚旅行でもこのホテルに宿泊していたといいます。戦前と戦後の横浜を見て何を思ったのでしょうか。

今なお、街に遺る80年の記憶。かつて歴史の1ページを刻んだ部屋から横浜の街を見守り続けています。

(1月17日放送『Oha!4 NEWS LIVE』より)

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広島・長崎に原爆が投下され、戦争が終わって80年となります。戦争をした国に生まれた私たちが、二度と戦争を繰り返さないという「誓い」の意味を改めて考えます。情報提供サイトで資料や証言を募集しています。

最終更新日:2025年1月18日 8:32
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