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【速報】長野・佐久市の中学3年生死亡事故 “コンビニ立ち寄り後に救護”はひき逃げ 二審の無罪判決取り消し、会社員の懲役6か月の実刑判決が確定へ 最高裁

2025年2月7日 15:02
【速報】長野・佐久市の中学3年生死亡事故 “コンビニ立ち寄り後に救護”はひき逃げ 二審の無罪判決取り消し、会社員の懲役6か月の実刑判決が確定へ 最高裁

10年前、長野県で男子中学生が車にはねられ死亡した事故をめぐり男性会社員がひき逃げの罪に問われた裁判で、最高裁は7日、二審の無罪判決を取り消しました。これにより、懲役6か月とした一審の実刑判決が確定します。

この事故は2015年、長野県佐久市の交差点で、当時中学3年生の和田樹生さんが車にはねられ死亡したもので、車を運転していた池田忠正被告が、すぐに救護をしなかったとしてひき逃げの罪に問われていました。

池田被告は、事故直後にコンビニに行き、酒のにおいを消すための口臭防止用品を買ってから現場に戻っていました。

裁判では池田被告の行動がひき逃げに当たるかどうかが争点となり、一審の長野地裁は、ひき逃げを認めて懲役6か月の実刑判決を言い渡しましたが、二審の東京高裁は、現場に戻るまでは短時間で、「救護する意思は失われていない」として逆転無罪を言い渡し、検察側が上告していました。

去年12月に開かれた最高裁の弁論で検察側は、「利己的な行動で救護が遅れたことを過小評価し、不合理な判断だ」として二審判決を取り消すよう主張。これに対し弁護側は、「現場を離れた時間やその後の行動から考えると救護義務違反は成立しない」として無罪を主張していました。

最終更新日:2025年2月7日 15:05