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病院生まれ…カルガモ親子“大雨の日もずっと卵を温め” 5羽のヒナ連れお引っ越し 福岡市

2023年7月21日 21:20
病院生まれ…カルガモ親子“大雨の日もずっと卵を温め” 5羽のヒナ連れお引っ越し 福岡市

福岡市内にある病院の敷地内で、カルガモの赤ちゃんが生まれました。生まれたばかりの5羽の子ガモが、母ガモの後ろをよちよち歩きでついて行く様子が撮影されました。

先月、職員が建物の前にある茂みに、すっぽりとはまった母ガモを発見しました。ここで卵を産み、温めていたのです。

白十字病院防犯対策室 柴田健一室長
「患者さんや職員が結構、見に来ていたので、あんまり長い時間ずっといると警戒しているような感じはありました。大雨の日も離れることなく、ずっと(卵を)温めていましたね」

大事に卵を温める母親を刺激しないように、病院は看板を設置し見守ってきました。

そして1か月近くたった16日、5羽のヒナが誕生すると、その翌朝にはもう茂みから出て母ガモの後ろを歩いていました。ところが、急に立ち止まる母ガモ。休憩かと思いきやあたりを見回しました。

その時、カラスの鳴き声が聞こえていたのです。カラスは小ガモを襲う恐れがある天敵で、その鳴き声に母親は敏感に反応。警戒している様子でした。

そして5分後、親子は安全を確認し、再び歩き出しました。お世話になった病院の敷地を出て“退院”です。

子ガモは転んでもすぐ立ち上がり、周りの人に見守られながら横断歩道を渡りました。その先には病院の裏を流れる川があります。

母ガモは羽を広げ水の中へ入ります。すると、子ガモたちは思い切って川にジャンプ! 5羽全てが水に飛び込み、無事に引っ越しが終わりました。

病院は「子ガモたちが無事に育ち、また戻ってきてくれたら」と話しています。

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