中国海警局が領海侵入 「尖閣諸島周辺でパトロール」と国営テレビも報道
沖縄県の尖閣諸島周辺の領海に23日午前、中国海警局の船4隻が相次いで侵入しました。中国の国営テレビでは、法に基づく権利保護のためのパトロールだと報じています。
海上保安庁によりますと、23日午前10時半ごろから、尖閣諸島の南小島周辺の日本の領海に中国海警局の船4隻が相次いで侵入しました。うち1隻には砲のようなものが搭載されているということです。
海上保安庁の巡視船が、領海からの退去要求や進路規制を繰り返し行い、正午すぎには4隻とも領海を退去しました。
中国海警局の船による領海侵入は今月20日以来で、今年に入って22回目です。
中国の国営テレビは23日午前、中国海警局が法律に基づいて正当な権利保護のためにパトロールを行ったと報じました。
中国側としては、尖閣諸島周辺での艦船の活動について、あえて報じることで一歩も引かない姿勢を強調する狙いがあるとみられます。