JR東 利用少ない路線は36路線72区間 赤字は約757億円
JR東日本は昨年度、1キロあたり1日の平均利用者数が2000人未満だった、利用の少なかった路線が36路線72区間あったと発表しました。前年度より2路線10区間増加しています。赤字額の合計はおよそ757億円でした。
最も赤字が多かったのは、羽越本線の村上駅と鶴岡駅間で、49億6800万円でした。
一方、千葉県の久留里線の久留里駅と上総亀山駅間は100円の収入を得るのに1万3580円の費用がかかっていました。
JR東日本は、「収支状況などを自治体と共有し、今後の地域交通のあり方について、協議を進めていく」としています。
■関東の公表線区 赤字額と営業係数
「営業係数」:100円の収入を得るためにいくらの費用がかかるかを示す
【吾妻線】
・長野原草津口~大前
赤字額:4億9400万円
営業係数:2870円
【内房線】
・館山~安房鴨川
赤字額:15億4100万円
営業係数:1289円
【外房線】
・勝浦~安房鴨川
赤字額:12億7800万円
営業係数:883円
【鹿島線】
・香取~鹿島サッカースタジアム
赤字額:8億1300万円
営業係数:1024円
【烏山線】
・宝積寺~烏山
赤字額:7億2700万円
営業係数:1265円
【久留里線】
・木更津~久留里
赤字額:6億9300万円
営業係数:1107円
・久留里~上総亀山
赤字額:2億3500万円
営業係数:1万3580円
【水郡線】
・常陸大宮~常陸大子
赤字額:13億1400万円
営業係数:1761円
・常陸大子~磐城塙
赤字額:5億2100万円
営業係数:5452円
・上菅谷~常陸太田
赤字額:3億7300万円
営業係数:749円
【上越線】
・水上~越後湯沢
赤字額:15億6900万円
営業係数:1133円