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空気の流れを「見える化」…感染リスク分析

2021年1月28日 9:27
空気の流れを「見える化」…感染リスク分析

■風量計でリスクを“分析”

群馬県内の食堂で行われた、県とベンチャー企業による実証実験。

店主
「(空気を)回してしまうと逆に悪いのかな、とか。科学的にやってもらうと、どっちが正しいか分かりますよね」

スタッフが取り出したのは風量計。エアコンや窓にかざし、風の向きや強さを計測。これで室内の空気の流れを分析し、感染リスクが高い場所を「見える化」する取り組みです。

■学習塾のシミュレーション結果は

その「見える化」とは、どんなものか。別の実験結果を見せてもらいました。

エンジニア
「学習塾をモデル化したものです」

生徒は1席空けて座り、教室のドアは開放されているなどの条件で、教室の空間を再現。

例えばこの教室で、感染者が一番後ろに座った場合、感染者の周りだけ『リスクが高い』と判断されました。

エンジニア
「今回の計算では、出入り口だけ開ければ、十分に換気できているということが分かっています」

一方、職員室でのシミュレーション結果はどうでしょうか。

例えば手前の席に感染者がいた場合、対面の人への感染リスクが高いことが分かりました。

■リスク低下へ対策を提案

エンジニア
「アクリル板をつけていただいて、空気が対面の人に行かないように(対策を)提案しようと思っています」

アクリル板を置き、空気の流れを変えてシミュレーションすると、対面のリスクを下げることができました。

実証実験を行うピクシーダストテクノロジーズ社 責任者
「特に空間の空気は目に見えないので、安全かどうか分からないじゃないですか。そこを『見える化』しないと、ちゃんとした対策も打てないし、そこを解決したいなと思っています」

(1月27日『news zero』より)