空気の流れを「見える化」…感染リスク分析
■風量計でリスクを“分析”
群馬県内の食堂で行われた、県とベンチャー企業による実証実験。
店主
「(空気を)回してしまうと逆に悪いのかな、とか。科学的にやってもらうと、どっちが正しいか分かりますよね」
スタッフが取り出したのは風量計。エアコンや窓にかざし、風の向きや強さを計測。これで室内の空気の流れを分析し、感染リスクが高い場所を「見える化」する取り組みです。
■学習塾のシミュレーション結果は
その「見える化」とは、どんなものか。別の実験結果を見せてもらいました。
エンジニア
「学習塾をモデル化したものです」
生徒は1席空けて座り、教室のドアは開放されているなどの条件で、教室の空間を再現。
例えばこの教室で、感染者が一番後ろに座った場合、感染者の周りだけ『リスクが高い』と判断されました。
エンジニア
「今回の計算では、出入り口だけ開ければ、十分に換気できているということが分かっています」
一方、職員室でのシミュレーション結果はどうでしょうか。
例えば手前の席に感染者がいた場合、対面の人への感染リスクが高いことが分かりました。
■リスク低下へ対策を提案
エンジニア
「アクリル板をつけていただいて、空気が対面の人に行かないように(対策を)提案しようと思っています」
アクリル板を置き、空気の流れを変えてシミュレーションすると、対面のリスクを下げることができました。
実証実験を行うピクシーダストテクノロジーズ社 責任者
「特に空間の空気は目に見えないので、安全かどうか分からないじゃないですか。そこを『見える化』しないと、ちゃんとした対策も打てないし、そこを解決したいなと思っています」
(1月27日『news zero』より)