おうち「おでん」ダシで工夫 新たなレシピ
あったかーい、おでんが恋しい季節ですが、おうち時間が増えて、レシピに悩む人も多いと思います。そうしたなか、フランス風おでんなど、自宅で楽しめるアイデアが登場しています。
寒くなると恋しくなる冬の定番メニュー「おでん」。ダシが染みこんだ大根や卵など、40種類ほどのおでんを販売する店には、次々とお客さんが買い求めに来ていました。
おでんを買った客「外で子供連れて食べるのは不安があるので、(孫と)一緒に食べようかなと」「夜寒くなると言ってたんで、寒かったら、おでんかなみたいな感じで」
街で聞いてみると、自宅でおでんを作るという声も――
自宅でおでんを作る40代主婦「週に1回くらい(おでんを)作ります。練り物も色んな種類を、お野菜系とか海鮮系とか、味に飽きないようにしています」
自宅でおでんを作る50代主婦「しょうゆを使わないで、オイスターソースを入れるダシを、すごい気に入ってて。いい感じにダシが出る」
おうちで、手軽に食べられるおでんも人気があります。
熱湯で5分あたためるだけの“調理済みおでん”です!かつお節と昆布のうま味たっぷりの“定番おでん”が人気で、おうち時間が増えたこともあって、売り上げは去年より1割増加しているといいます。
また、様々な地域の味が楽しめるよう、毎年新しい味のおでんを発売。
紀文食品グループ 統括部広報部・丸山晶久部長「新しい食べ方、新しい味が、おでんにもあることをぜひ実感してもらいたい」
“おでんの枠にとどまらない”アレンジレシピの提案も行っているといいます。
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定番だけでなく、変わり種のおでんを出す店も――
横浜市にある飲食店では、40種類近くあるおでんのメニューの中で、アボカドや、カツといった変わり種を提供。中でも、店の名物が「トマトのおでん」。
汁いち・大浜亮治店長「あったかく野菜を召し上がってほしいというのが1番の目的なんですけど、こういう食べ方もあるんだと、新たな野菜のおいしさを伝えようと思って」「本当はうちで食べてほしいんですけど」
実は、家でも簡単に作れるということで、特別に教えてもらいました。
ポイントとなるのがトマトの皮をむく作業。お店だと、バーナーであぶれば簡単に皮がむけますが、家でやる場合はというと…。
汁いち・大浜亮治店長「沸騰したお湯に、1分ぐらいを目安に入れていただきます」
トマトを沸騰したお湯の中へ。すると、皮が自然とめくれてくるといいます。冷水でトマトを冷やし皮をむいたら、ダシの中に入れるだけ。自宅でも変わり種おでんを楽しめるといいます。
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また、聞き慣れないおでんまで登場しています。
吉祥寺のカフェレストランが先月、新たに始めたのが、「フランスおでん」という名のテイクアウトメニュー。どんな、おでんなのでしょうか?
フランスではおなじみの煮込み料理「シュークルート」が入っています。発酵させた酸味のあるキャベツと豚肉を3時間かけて煮込むことで、肉のうま味が引き立つといいます。
ワールド・ブレックファスト・オールデイ 木村顕さん「(コロナ禍で)もちろん、外国に行ったりもしにくいので、日本には、なかなかない調理方法とスパイスが(おでん)料理で楽しめるので、異国情緒の雰囲気を楽しんでいただけるかなと」
いろいろ定番にとらわれない様々なおでんの楽しみ方は、今後も広がりを見せそうです。