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医療従事者対象に国内初のワクチン接種開始

2021年2月17日 10:26
医療従事者対象に国内初のワクチン接種開始

国内初の新型コロナウイルスワクチンの接種が、医療従事者を対象に始まりました。最初に接種が行われた病院前から伝えます。

ワクチン接種が始まった国立病院機構東京医療センターでは、医療従事者が淡々とした表情で、次々に接種を終えました。

17日午前9時、国内で最初に接種したのは、荒木一弘病院長で、樅山幸彦副院長から接種を受けました。17日は医師や看護師、検査技師などあわせて12人が接種しました。

東京医療センター・新木一弘病院長「全然痛くなかったので、すごくほっとしました。ワクチンは新型コロナ感染症の切り札だというふうに思っております。多くの方が感染を防御して安心して医療が提供できるように、なれるんじゃないかなというふうに期待しております」

新木病院長は会見で、先行接種を受けさせていただくのはありがたい。医療従事者を対象に行われる副反応の調査研究が、国民が安心して受けていただけるデータとして活用されることを期待すると述べました。

国内では、来週にかけて順次、国立病院機構など100か所の医療機関でおよそ4万人の医療従事者への先行接種が始まります。このうち2万人を対象に国の研究班が副反応を調査し、データは毎週公表される予定です。

ワクチンが順調に届けば、来月にも、民間病院などの医療従事者およそ370万人、4月以降に高齢者への接種が行われる予定です。