菅総理大臣は、１０日の政府与党連絡会議で、来週半ばに医療従事者への、新型コロナウイルスのワクチン接種を始める方針を明らかにしました。

菅総理「ワクチンについては有効性・安全性を確認した上で、来週半ばには接種を開始します」

菅総理はまた、現場の運営を担う自治体や、医療従事者の協力が必要だとした上で、政府としても万全の準備を整えると述べました。

菅総理はその後、総理官邸で日本医師会の中川会長と会談し、医療従事者には来週半ばから、高齢者には４月から接種する方針を説明し、ワクチン接種の円滑な実施に向け協力を要請しました。

これに対し中川会長は、「全面的に協力する覚悟だ」と述べた上で、「基礎疾患のある高齢者には、かかりつけ医による個別接種が望ましいケースもある」として、集団接種だけでなく個別接種を進めるよう要請しました。

会談後、中川会長は、「徹底的な情報開示をすれば、全国の現場の混乱も少しは収まって安心するのではないか」と述べました。