希釈飲料にアレンジも“イエナカ”商品続々
今、大きなサイズで飲みものを買う人が増えているそうです。大容量のドリンクが発売されるなど、家の中で過ごすための商品が続々と登場しています。
埼玉県のスーパー。店内にカメラを設置させてもらい、売り場をウォッチしてみると。2リットルのペットボトルが6本入ったものを、箱買いするお客さんの姿があちらこちらに。
飲料水をまとめ買い・お客さん「ちょくちょく買い物にいけないので、まとめて買ってます」
感染拡大で、買い物の頻度を減らすため、大容量の飲料水をまとめ買いする人が増えているといいます。
スーパーマルサン吉川店・齋藤元宏店長「(まとめ買いは)従来の20%くらい。数量も売り上げも増えている」
実はコロナ禍の今、大容量の飲料水が軒並み、売れ行きを伸ばしているのです。
サントリーでは、あのお馴染みの商品が大容量に。「働く人の相棒」がコンセプトの、ボスです。缶コーヒーを主力としてきましたが、来月13日におよそ10倍となる2リットルの大容量を新たに発売します。
これまでは職場など、「ソト」で飲む人をターゲットにしてきたボス。しかし、在宅勤務の浸透でコーヒーを「家の中」で飲む人が増えているため、「イエナカ」戦略を強化しているのです。
既に売れ筋となっている「イエナカドリンク」も。
サントリー食品インターナショナル・ジャパン事業本部 城坂由佳さん「牛乳や水と割るだけでカフェのようなラテやブラックが約10杯分お楽しみいただけます」
牛乳などで割ることで、少ない量でも大容量になる希釈タイプのコーヒー。感染拡大前と比べ去年の販売数は、1.4倍に伸びているといいます。
また9日、新発売となるのが紅茶の希釈飲料。イエナカでのカフェ時間をさらに楽しんでもらいたいと、メーカーはこんなアレンジも提案。紅茶のベースを入れたあとに炭酸水を注ぎます。すると炭酸で紅茶の香りがより引き立ちます。
希釈飲料の定番といえばアサヒ飲料の乳酸飲料。デザートのレシピにも使えることなどから去年の販売数量は、前年と比べ6%アップ!過去最高となっています。
キリンビバレッジの希釈飲料、「ソルティライチベース」は去年の販売数量が想定より50%アップしたといいます。
「大容量」の波はビールにまで!8日、キリンはコロナ禍で人気となっている商品のイベントを開催。ビールサーバーが自宅に届く「キリンホームタップ」です。
作りたての生ビール「一番搾りプレミアム」など、3、4種類の中から選んだビールのボトルが毎月2回届きます。まるでお店のような出来たてのクリーミーな泡も、思う存分楽しめます。
キリンビール代表取締役社長・布施孝之さん「お客様のご自宅での時間を、より充実したものにする」
先月、数量限定で発売されたのは、ご当地のクラフトビールが樽に入った状態で自宅に届くサービス。
Y.Y.G.・遠藤与志郎醸造長「なるべくフレッシュな状態で届けるための(樽で)小分けしたような形です」
クラフトビールは、全国51社の醸造所で作られたビールから選ぶことが可能。飲むことで旅行気分を味わえると人気で、フルーティーなビール「新宿ペールエール」は半日もたたずに完売したということです。