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橋本会長「東京大会ワクチン前提としない」

2021年3月12日 19:45

IOC(=国際オリンピック委員会)のバッハ会長が、東京オリンピック・パラリンピックの選手らに中国製ワクチンを提供する考えを示したことについて、組織委員会の橋本会長は「東京大会はワクチンは前提としない」と述べ、これまでの方針と変わらないことを強調しました。

橋本会長は、中国側からのワクチン提供の申し出について、「IOCが取り組んでいくことと理解している」と述べ、「東京大会はワクチンは前提としない」「選手の健康を守り抜くためのコロナ対策を万全に講じていく」と強調しました。

IOC側から「事前に話はなかった」とした上で、「冬季の北京オリンピック・パラリンピックまで1年をきり、準備を進めている中国がワクチン接種を重要だととらえてIOCと話を進めたのではないか」との見解を示しました。

また、「仮に中国の申し出を受けた場合、アスリートの優先接種ととらえられ、批判が出るのではないか」という記者からの指摘に対し、「アスリートの心が傷つくようなことは決していいことではない」「中国の申し出を受ける国の国民が納得した上でなければアスリートは安心して接種できない」と述べました。