柏崎刈羽原発 不正侵入を長期間検知できず
原子力規制委員会は新潟県にある東京電力柏崎刈羽原発でテロ対策などのために不正侵入を防止する検知設備が壊れ、去年3月以降、複数の場所で30日以上不正な侵入を検知できない状態が続いていたと発表しました。
原子力規制委員会・更田委員長「第三者が不法に侵入できる状況が複数箇所で長期間にわたってあった。複数箇所であるという点、長期間であるという点であまり事例はないだろうと」
この問題は、再稼働を目指す柏崎刈羽原発で、今年1月、侵入者を検知する設備の機能が損傷していると東京電力が報告していたもので、その後の原子力規制庁の調査で去年3月以降、不正な侵入を検知できないおそれのある状態が複数箇所で30日以上続いていたことが明らかになったということです。
この問題について原子力規制委員会はさきほど、核物質防護に関わる4段階の安全評価で最も深刻な「赤」と評価しました。