東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式について、大会組織委員会は、先月辞任した演出統括の佐々木宏氏の後任を置かずに準備を進める方針を明らかにしました。

開閉会式の演出を統括していたクリエーティブディレクターの佐々木氏は先月、タレント・渡辺直美さんの容姿を侮辱するような演出を提案したと報じられたことを受け、辞任しています。

大会組織委員会の橋本会長は２日の定例会見で、開閉会式の演出は、かなりの部分までできあがっていることから、佐々木氏の後任は置かずに「各分野で演出、振り付け、音楽などの担当が制作を進めていく体制にする」と発表しました。スタッフについては今後、追加や変更があるとし、「ジェンダー平等や多様性に配慮して選定する」ということです。

橋本会長は、「開閉会式を世界中の多くの方に楽しんでもらえるよう、ジェンダー平等、アスリート目線、コロナ対策など含め、責任をもって準備に努める」と述べました。